宗次郎日記(仮) #36 最初の読書【罪と罰 ― ドストエフスキー】

僕が自分の意志で初めて手を付けた小説作品はライトノベルである。タイトルは、機動戦士ガンダム逆襲のシャア~ベルトーチカチルドレン~。題名の通りガンダムシリーズのノベライズ作品であり、劇場版とは一味違った逆シャアワールドが展開されているなかなかの名作である。

買ったのは中学1年生の5月だったかな。この小説は生まれて初めて自分のお金で買った小説ということもあり、思い入れも強い。だから内容も覚えているし例えば、僕が小説を読んで始めて脳内で描いた妄想なんかも記憶している。それはずばり主人公アムロとその彼女・ベルトーチカの相撲(隠語)である。逆襲のシャアの冒頭シーンはこれなのだ、仕方がないだろう。

だかしかし、このシーンの文章はストレートな表現どころかむしろ事後を描いたものであるため(結構生々しくて今思うとなかなかいい文章だったような)、その直前の場面を妄想する必要などはまるでないのだが、当時の僕は健気にも必至で脳内イメージにチャレンジしていた。本好きを豪語する者の記念すべき最初の夢想が相撲(隠語)ってのはどうなんだろうな。

本題だが、このようなただのエロがっぱも流石に10年もの歳月を食えば多少はまともな小説を読むようになるようである。

 

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その証拠と言っては何だが本日ついにドストエフスキー作”罪と罰”の全3巻を読破することに成功したのだ。文庫本狭しとろくな改行もなしに全巻500ページびっしりと文字で埋まっている当作品。世界の文学史に大きな影響を与えた巨匠の作品であるという豪勢な味付け。読み応え抜群どころかまだまだ胃袋が小さい僕には圧倒的にカロリーオーバーな作品だ。

僕はバリバリの理系出身人間であり、その所為もあって文学なんぞにはこれまで微塵の興味も示してこなかったのだが、人生ってのはわからんもんだなぁ。今回初チャレンジしてみたけど、読んでみたら腰が抜けるくらいに面白かった。

聞きなれない書き言葉によるどぎつい表現や、放っておいたら1日中一方的に話し続けるのでは?と感じるほどのやたらと勢いのある登場人物たち。いやー、引き込まれた。悔しいくらいに引き込まれた。

しかし1周目ということもあり、個人的にだが腑に落ちない部分がいくつかあったし(読解力不足だろう)、何より何度でも読み返したくなるような魅力的な文章で構成されている本作品は今後も定期的にお世話になると予感した。でもひとまずはごちそうさまでした。お腹いっぱい。

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