宗次郎日記(仮) #35 都内からの着信

現在、渡邊宗次郎の周囲半径3メートルは極度の緊張状態を維持している。理由はもちろん昨日の日記のアレ。今日はそんな張り詰めた気分を少しでも紛らわせるために一人カラオケに興じていたのだが、Gacktのヴァニラで一人エクスタシーに浸っていたところ、ふと隣にぶん投げておいた買ったばかりのiphone8が光り始めた。画面には見慣れない番号と”東京都”の表示が。

…え!? 流石に早すぎないか? でもこのタイミングは多分…”アレ”だよな?

アレ...つまり”選考結果”だ。 

この時点でペンとメモ帳を忘れてしまったことに気づき、コールを一度見送るか迷ったのだが『こんな大事な時期に電話に出ないような人間はいらんなぁ。』とかなってしまったらたまったものではないので覚悟を決めて画面をタッチすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずれ。

では電話相手は誰だったのかというと、履歴書を郵送したものの2週間も音沙汰が無くてすっかり存在を忘れていた第二志望企業のBからだった。電話の内容はこうだ。『よぉ、遅くなってすまんな。でもとりあえずさ、ちと会ってみいひんか?』といった面接のアポの電話だった。

...実弾ってのはたくさんあるにこしたことはない。好んでシルバーバレット戦術を選ぶ理由など皆無。現在の僕の状況をうまく隠しつつ、無事、来週の後半に面接をセッティングすることに成功した。

この企業は第二志望だけあってかなり好条件の企業なのだ、大人しく逃がしてしまうのはあまりにも惜しいのである。第一志望の結果次第で臨機応変に対応するとしよう。

いやー、いい波きてるねぇ。