宗次郎日記(仮) #33 決戦

この記事は、田舎発都内行きのガラガラの車両内で書いている。そう、今日は本命企業の最終面接なのだ。待ちに待った、、、というよりかは、とうとうこの日が来てしまったなという感情のほうが強いかも。今回は大企業特有の選考の長さにさんざん焦らされたきたが、それも今日でおしまいである。どういう結果で終わるかはわからないが今はもうベストを尽くす以外に道はない。

 

興奮し、柄にもなく武者震いをする自分がいた。

あまり熱くなってはいけない、空回りしてしまっては元も子もない、と自分を落ち着かせるために軽く目を瞑る。僅かに明るみの残るソフトな暗闇のおかげで、一瞬ではあれど僕は言い知れぬ安堵感に包まれた。刹那、ここまでの辛かった思い出、自分なりの努力の日々、協力してくれた友人の顔が走馬灯のように空っぽの脳内をぐるりと駆け巡った。

・・・いや、走馬灯は走っちゃいけないんじゃなかろうか? 縁起でもない。そう思いつつも、とりあえず持参した烏龍茶を口に含んだ。となりのおばさんに嫌な顔をされた。